5・15座り込み集会
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!座り込み集会」が5月15日、大阪地方裁判所前の公園で開催された。
この集会は関生支部への不当な権力弾圧をめぐるひとつの刑事事件(大阪第一次弾圧)の第2回公判に合わせて開催されたもので、当日は近畿一円の労働組合・市民団体など延べ150人が結集。「関生支部への権力弾圧を絶対に許さない!」との怒りの声をたたきつけ、道行く市民に大きくアピールした。
●反弾圧闘争と共に職場の闘いを強化●
午前8時、司会の全港湾大阪支部・小林書記長が主催者挨拶を述べて集会がスタート。
はじめに、連帯労組中央本部・小谷野書記長がマイクを持ち、「この間の関生支部への物心両面の支援に心から感謝する。全国の仲間が駆けつけ、権利侵害を受けている仲間の職場への抗議行動を展開している。今後も継続した行動に取り組み、関生支部を支えていく」と発言した。
次に、関生支部・坂田副委員長が反弾圧闘争への支援に対してお礼を述べたあと「原理原則の運動を展開し、権力弾圧を粉砕して不当逮捕され長期勾留されている仲間を一日も早く取り戻す」と決意を表明した。
続いて、関西合同労組、港合同、全労協、平和と民主主義をともにつくる会・大阪など「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」に結集する仲間から、関生支部への熱い激励と、警察・検察・裁判所に対する怒りのアピールを受けた。そして、裁判所に向けて参加者全員でシュプレヒコールを行った。
●権力弾圧の異常さ。道行く市民に訴え●
その後は、この日の裁判を傍聴する仲間と裁判所前で座り込みを続ける仲間とに分かれて取り組みを継続。
裁判所前では集会に駆けつけた労働組合や市民団体の代表者があいさつをするとともに、それぞれの現場の闘いを報告。「自分たちの闘争現場に誰よりも早く駆けつけてともに闘ってくれたのが関生支部。受けた支援は運動で返す」と、熱い思いを込めて発言する仲間の姿もあった。
また、裁判所周辺を宣伝カーでまわり、この弾圧がいかに異常なものかを訴え、「裁判所には公正・公平な判決を求める」とアピール。この宣伝活動とともに関生支部の組合員がリーフレットやビラを配布した。
●「必ず無罪判決を」弾圧当事者が決意●
公判終了後、集会会場で小谷野書記長と弁護団代表の佐伯弁護士がこの日の裁判の内容を報告。さらに、被弾圧者である関生支部・七牟礼副委員長が「無罪判決を勝ち取るために全力で闘う」と力強く発言した。
小林書記長がまとめの挨拶を行った後、再度、参加者全員でシュプレヒコールを行い、集会は閉会となった。
●闘う戦線を広げて弾圧を打ち砕こう●
関生支部弾圧はひとり関生支部の問題ではない。全ての労働者・市民にかけられた資本・権力による攻撃だ。だからこそ、これまでより多くの仲間と手を取り、団結を深め、ともにこの弾圧を打ち砕きたい。
座り込み集会に参加した仲間のシュプレヒコールには怒りとともに闘う決意がみなぎっていた。
「仲間を返せ!」緊急署名に市民から声援が
■4ブロック合同で署名協力訴える(難波)■
5月4日には難波・高島屋前で北大阪B・市内・東大阪・阪南泉州ブロックの組合員と支部役員とで署名活動に取り組んだ。
支部役員がハンドマイクで不当弾圧の経過と本質、滋賀県警や大津地検の捜査が組合員の家族を巻き込む卑劣なやり方であることを指摘し、長期勾留の異常さを訴えた。また、各ブロックの組合員は横断幕を掲げて高島屋前を往来する人たちに訴えかけ、リーフレットと署名用紙を配布。手板を用いて署名活動に取り組んだ。
■市民から驚きの声が寄せられる(和歌山)■
5月11日にはJR和歌山駅前で和歌山ブロックの組合員と支部役員とで署名活動に取り組んだ。和歌山での署名活動はこの日で3回目となる。
組合員が熱心に署名への協力を訴えていると、ある男性から「こんなことが本当に起こっているのか?」と驚きの声が寄せられた。この方に役員が経過を詳しく説明すると私たちの活動を理解してくれたようで署名にもこころよく協力してくれた。
和歌山ブロックでは無罪判決獲得に向けてさらに街頭での署名活動を強化しようと計画している。
■献身的な先輩組合員の姿に学ぶ(尼崎)■
5月18日には阪神尼崎駅前で組織部責任者と支部役員とで署名活動に取り組んだ。
組合員が積極的に署名への協力を呼びかけていると駅前を行き来する何人もの方から「がんばってな!」と激励の言葉を受け、何筆もの署名を獲得することができた。
三田ブロックの組合員は通行する人たちに笑顔で話しかけ、丁寧に自分たちの活動について説明し、理解を求めていた。長年組合活動に尽力してきた先輩組合員の姿勢に参加した他の組合員・役員は多くのことを学んだ。
今後も、一日も早い仲間の奪還と無罪判決を求めて街頭での署名活動を展開する。